- お尻から足にかけてのシビレがツラい。
- 坐骨神経痛の原因っていったい何?
(大阪市城東区 しらひげ鍼灸整骨院)
今回は、こんなお悩みを解決していきます。
●結論
坐骨神経痛を起こす原因は、「腰」で神経を刺激している、「お尻」で神経を刺激しているの2つに大きく分かれます。
さらに、「腰」で神経を刺激している場合は、椎間板ヘルニア、狭窄症、すべり症、分離症などが原因になってきます。
と言うことで、今回は坐骨神経痛の原因について解説していきます。
一言で坐骨神経痛といっても、原因はさまざまです。
原因が違えば、対処法や気をつけることも、変わります。
坐骨神経痛でお悩みの方が、今の症状が何からきているか把握できるように、整体歴20年の私が、分かりやすく解説していきますねので、是非、最後まで読んでください。
それでは、解説に入ります。
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坐骨神経痛の原因と特徴
坐骨神経痛の原因は、次のようなものがあります。
●坐骨神経痛の原因
- 椎間板ヘルニア
- 脊柱管狭窄症
- すべり症
- 分離症
- 分離すべり症
- お尻の筋肉の張り
それぞれ、解説します。
①椎間板ヘルニア
椎間板ヘルニアとは、「椎間板」というクッションが破れて、中の綿が飛び出て、腰で神経を刺激している状態です。
具体的には、背骨には骨と骨の間に、クッションの役割をする、椎間板があります。
「繰り返しの動作」や「大きな負担が蓄積」し、椎間板に裂けると、椎間板の中に入っている、ゼリーのようなものが飛び出て、神経を刺激して症状を起こします。
椎間板ヘルニアの特徴
椎間板ヘルニアの特徴は、次の通りです。
●椎間板ヘルニアの特徴
- 上向きで寝て、症状がある方の脚を45°ほど上げてキープすると、しびれが強くなる。
- 若い世代に多い(50歳ぐらいまで)。
- 四六時中しびれている。
- 腰は痛くない
②脊柱管狭窄症(せきちゅうかんきょうさくしょう)
脊柱管狭窄症は、背中にある脊柱管という、神経が通る「管」の中が狭くなり、神経を刺激している状態です。
具体的には、「前かがみ姿勢」、「長時間の同じ姿勢」、「仙骨座り」など、長年にかけて、繰り返し「腰」に負担がかかると、身体は負担がかかっている部分を、丈夫にしようとします。
すると、カルシュウムなど、さまざまな栄養素を集めて、負担がかかっている場所を、「太く」・「丈夫」にしていきます。
その結果、脊柱管の中が狭くなり、神経を刺激する状態になります。
脊柱管狭窄症の特徴
脊柱管狭窄症の特徴は、次の通りです。
●脊柱管狭窄症の特徴
- 10分ほど歩くと、脚のしびれが強くなって歩けない。
- 少し休むと、また歩ける。
- 座っていたり、寝ているとしびれは出ない。
- ねこ背
- 50歳以降に多い
- 五十肩も併発
③すべり症
すべり症とは、腰骨が前後にズレている状態です。
腰骨がズレる原因は、椎間板の変形、腰への繰り返しの負担(特に捻る動き)、ホルモンの影響などさまざまです。
腰骨がすべることで、神経を刺激して症状を起こします。
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すべり症の特徴
すべり症の特徴は、次の通りです。
●すべり症の特徴
- 強い痛みやしびれを伴うことが多い。
- 痛みが不規則に現れる
- 若い世代に多い
④分離症
分離症は、腰骨に亀裂が入り、分離してしまった状態。
疲労骨折と言って、骨に繰り返し強い負担がかかることで、骨が耐えきれずに、骨折するケガがあります。
腰骨で疲労骨折を起こすと、分離症の原因になります。
分離症では、10〜18歳の身体の成長時に、クラブなど無理をして起こすことが多いです。
また、同じように、青年期に大きな転倒などで、起きることもあります。
分離症の特徴
分離症の特徴は、分かりにくいところです。
例えば、中学校のクラブで、バスケ部に入ったとします。
頑張って練習をすると、腰に痛みが出た。
しかし、これは「頑張って練習しているからだ」、「練習を休んだらレギュラーから外れる」と腰の異常に目が行きにくい。
また、実際の診断は整形外科でレントゲン検査を受けなければ、外からでは分かりにくい。
なので、分離症は青年時に発症していても、気が付かず、大人になってギックリ腰などで、腰のレントゲンを取ったときに、気が付くことが多い。
分離した骨は、時間が過ぎても元通りに治らないので、強い症状が続いたり、繰り返したりして、日常生活に支障をきたす場合は、手術も検討して行かないといけない。
⑤分離すべり症
分離すべり症は、上記の「すべり症」と「分離症」を、一緒に起こしている状態です。
原因も特徴も、「すべり症」と「分離症」を掛け合わせたもの。
⑥お尻の筋肉の張り
お尻の筋肉が硬くなり過ぎて、神経を刺激して症状を起こします。
病院の診断名では、「梨状筋症候群」と言われるものです。
座りっぱなし、たくさん歩くなどで、お尻の筋肉が、必要以上に硬くなると、症状を起こします。
お尻の筋肉の張り特徴
お尻の筋肉の張り特徴は、鍼やマッサージなどの筋肉にアプローチする施術や、生活習慣を変えると、比較的はやく、症状の軽減が見られます。
お尻から太ももの後ろにかけて、正座をした時のような、しびれが出るのが特徴で、痛みはほとんど伴わない。
朝一番の動き始めに、太ももの後ろが、引きちぎられるような激痛を起こす場合は、お尻の筋肉の張りにより神経を圧迫しているものではないので、区別しないといけない。
ジリジリとしびれる【坐骨神経痛】の原因と特徴を解説(まとめ)
今回は、坐骨神経痛の原因と特徴について、解説してきました。
●坐骨神経痛を起こす原因
- 椎間板ヘルニア
- 脊柱管狭窄症
- すべり症
- 分離症
- 分離すべり症
- お尻の筋肉の張り