ジリジリとしびれる【坐骨神経痛】の原因と特徴を解説

  • お尻から足にかけてのしびれがツラい。
  • 坐骨神経痛の原因はいったい何?

 

しらひげ先生
こんにちは、しらひげです。
大阪市城東区 しらひげ鍼灸整骨院

 

今回はこんなお悩みを解決していきます。

 

一言に坐骨神経と言っても、しびれを起こす原因はさまざまです。

 

  • 「お尻」で神経を刺激でしびれを起こす。
  • 「腰」で神経を刺激でしびれを起こす。

さらに、「腰」で神経を刺激している場合は、椎間板ヘルニア、狭窄症、すべり症、分離症などが原因となる。

 

原因が違えば対処法や気をつけることも変わります。

 

坐骨神経痛でお悩みの方が、今の症状が何からきているか把握できるように、整体歴20年の私が分かりやすく解説していきますねので、ぜひ、最後まで読んでください。

 

それでは、解説に入ります。

 

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坐骨神経痛の原因と特徴

 

坐骨神経痛の原因は、次のようなものがあります。

 

  • 椎間板ヘルニア
  • 脊柱管狭窄症
  • すべり症
  • 分離症
  • 分離すべり症
  • お尻の筋肉の張り

 

それぞれ、解説します。

 

①椎間板ヘルニア

 

あかり
ヘルニアってよく聞くけどどんなの?

 

「椎間板」というクッションが破れて中の綿が飛び出て、腰で神経を刺激している状態。

 

具体的には、背骨には骨と骨の間にクッションの役割をする椎間板があります。

 

「繰り返しの動作」「大きな負担が積み重なり」、椎間板に裂けると椎間板の中に入っている、ゼリーのようなものが飛び出て、神経を刺激して症状を起こします。

 

腰椎椎間板ヘルニア

 

 

椎間板ヘルニアの特徴

 

椎間板ヘルニアの特徴は、次の通りです。

 

  • 上向きで寝て症状がある方の脚を45°ほど上げてキープするとしびれが強くなる。
  • 若い世代に多い(50歳ぐらいまで)。
  • 四六時中しびれている。
  • 腰は痛くない

 

 

あかり
どうして若い世代なの?
しらひげ先生
年齢がいくと椎間板の水分が減って、硬くなるので飛び出にくくなるんだよ。

 

あかり
お肌の張りと一緒だね。

 

しらひげ先生
その通り。年齢とともに身体の水分が減るんだよね。

 

しらひげ先生
ただし、50歳を過ぎても椎間板ヘルニアになることもあるし、若いときにヘルニアになっていたものが、後から出てくることもあるからね。

 

②脊柱管狭窄症(せきちゅうかんきょうさくしょう)

 

あかり
キョウサクショウってどんなの?
脊柱管といって背中にある神経が通る「くだ」の中が狭くなり神経を圧迫して痛みやしびれを起こす。

 

具体的には、「前かがみ姿勢」「長時間の同じ姿勢」「仙骨座り」など、長年にかけて繰り返し「腰」に負担がかかると、身体は負担がかかっている部分を丈夫にしようとします。

 

すると、カルシュウムなど、さまざまな栄養素を集めて負担がかかっている場所を、「太く」・「丈夫」にしていきます。

 

その結果、脊柱管の中が狭くなり、神経を刺激する状態になります。

 

脊柱管狭窄症 原因

 

 

 

脊柱管狭さく症 狭さくする

 

 

脊柱管狭窄症の特徴

 

脊柱管狭窄症の特徴は、次の通りです。

 

  • 10分ほど歩くと、脚のしびれが強くなって歩けない。
  • 少し休むと、また歩ける。
  • 座っていたり、寝ているとしびれは出ない。
  • ねこ背
  • 50歳以降に多い
  • 五十肩も併発

 

あかり
今度は50歳以降なのね。ヘルニアの逆ね。

 

しらひげ先生
そうだね。長年にかけて、繰り返しの負担がかかることが大きよね。

 

しらひげ先生
デスクワーク、工場での前かがみでの作業、同じ姿勢が多い人はなりやすいよ。

 

③すべり症

 

あかり
すべり症はどんな病気?
連なっている背骨が

 

すべり症とは、腰骨が前後にズレている状態です。

 

しらひげ先生
ズレていると言っても、脱臼ではないので間違えないようにね。

 

あかり
産後骨盤のところで、聞いた話ね。

 

しらひげ先生
そうだよ。「ズレる」と「ゆがむ」の違いね。

 

腰骨がズレる原因は、椎間板の変形、腰への繰り返しの負担(特に捻る動き)、ホルモンの影響などさまざまです。

 

腰骨がすべることで、神経を刺激して症状を起こします。

 

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すべり症の特徴

 

すべり症の特徴は、次の通りです。

 

  • 強い痛みやしびれを伴うことが多い。
  • 痛みが不規則に現れる
  • 若い世代に多い

 

あかり
すべっている骨をマッサージとかで押したら、さらにすべらない?

 

しらひげ先生
骨は少し押したりしたぐらいでは動いたりしないよ。

 

しらひげ先生
ただし、強い症状があるなら、腰周辺をあまり強く、刺激いない方がいいよね。

 

④分離症

 

あかり
分離症はどんな病気なの?
分離症は腰骨に亀裂が入り分離してしまった状態。

 

疲労骨折といって、骨に繰り返し強い負担がかかることで、骨が耐えきれずに骨折するケガがあります。

 

腰骨で疲労骨折を起こすと、分離症の原因になります。

 

分離症では10〜18歳の身体の成長時に、クラブなど無理をして起こすことが多いです。

 

また、同じように青年期に大きな転倒などで起きることもあります。

 

分離症の特徴

 

分離症の特徴は分かりにくいところです。

 

例えば、中学校のクラブで、バスケ部に入ったとします。

 

頑張って練習をすると、腰に痛みが出た。

 

しかし、これは「頑張って練習しているからだ」、「練習を休んだらレギュラーから外れる」と腰の異常に目が行きにくい。

 

また、実際の診断は整形外科でレントゲン検査を受けなければ、外からでは分かりにくい。

 

なので、分離症は青年時に発症していても気が付かず、大人になってギックリ腰などで、腰のレントゲンを取ったときに気が付くことが多い。

 

分離した骨は時間が過ぎても元通りに治らないので、強い症状が続いたり、繰り返したりして、日常生活に支障をきたす場合は、手術も検討して行かないといけない。

 

⑤分離すべり症

 

分離すべり症は上記の「すべり症」と「分離症」を一緒に起こしている状態です。

 

原因も特徴も、「すべり症」と「分離症」を掛け合わせたもの。

 

⑥お尻の筋肉の張り

 

お尻の筋肉が硬くなり過ぎて、神経を刺激して症状を起こします。

 

病院の診断名では、「梨状筋症候群」と言われるものです。

 

座りっぱなし、たくさん歩くなどで、お尻の筋肉が、必要以上に硬くなると症状を起こします。

 

お尻の筋肉の張り特徴

 

お尻の筋肉の張り特徴は、鍼やマッサージなどの筋肉にアプローチする施術や生活習慣を変えると、比較的はやく症状の軽減が見られます。

 

お尻から太ももの後ろにかけて正座をした時のようなしびれが出るのが特徴で痛みはほとんど伴わない。

 

朝一番の動き始めに、太ももの後ろが、引きちぎられるような激痛を起こす場合は、お尻の筋肉の張りにより神経を圧迫しているものではないので、区別しないといけない。

 

ジリジリとしびれる坐骨神経痛の原因と特徴(まとめ)

 

今回は、坐骨神経痛の原因と特徴について、解説してきました。

 

しらひげ先生
本記事の要約だよ。

●坐骨神経痛を起こす原因

  • 椎間板ヘルニア
  • 脊柱管狭窄症
  • すべり症
  • 分離症
  • 分離すべり症
  • お尻の筋肉の張り