【股関節痛】かぶりが浅い臼蓋形成不全はストレッチで改善する?

股関節が痛いのは身体が硬いからだ。

病院で検査を受けたら股関節のかぶりが浅いと言われた。

股関節臼蓋形成不全ってストレッチをしたら良くなるのだろうか?

 

今まで、何事もなかった股関節が40歳を過ぎてじょじょにに違和感がでてきた。

このままではいけないと病院でレントゲン検査をうけたら、

「股関節のかぶりが浅いですね」「生まれつきですね」「股関節の臼蓋形成不全」と言われた。

 

自分で何かできることはあるだろうか?

手術をしないといけないのか?

このページではそんな股関節の臼蓋形成不全について解説していきます。

 

股関節のかぶりが浅い臼蓋形成不全はストレッチで良くなる?

股関節の臼蓋形成不全では、

 

  • 股関節を外に開く動きに制限がでる
  • 太ももの内側、前側の筋肉が張る

 

などが代表的な症状です。

 

すると、「股関節が痛くなるのは身体が硬いからだ」とストレッチで伸ばそうします。

 

しかし、股関節の動きに制限がでたり、周辺の筋肉が張ってくるのは、

 

「関節の動き」が悪くなっている

 

からです。

 

なので、筋肉を伸ばすストレッチでは良くなりません。

 

もしくは、ストレッチをしたその時は少しましだが直ぐに戻ってしまいます。

 

中にはストレッチやヨガをして症状が悪化する人もいます。

 

では、どうしたらいいのか?

 

それは、

 

ストレッチの「やり方」にあります。

 

具体的には「動的ストレッチ」と言って、身体を動かしならするストレッチがおすすめです。

 

「ラジオ体操」などが代表的ですね。

 

症状が悪化する方がされているのは、柔軟体操などの「静的ストレッチ」です。

 

同じストレッチでも「動的ストレッチ」と「静的ストレッチ」は別物なので、目的によって使い分けることが大切です。

 

関連記事:【やり過ぎ注意】股関節のストレッチをするときの注意点とデメリットについて

 

 

股関節のかぶりが浅い臼蓋形成不全とは?

かぶりが浅いとは?

股関節は骨盤と脚の骨(大腿骨)で作られる関節です。

 

骨盤側がおわんのような形状で、そこに半球形をした脚の骨がすっぽりとハマるようにできています。

 

このうち、

 

受け皿となる骨盤側が何らかの原因によって骨が成長しないために

 

「形成不全」と言われます。

 

また、脚側の半球形部分を骨盤側がすっぽりと覆っているのが、レントゲンで見た時にかぶりが浅く見えるので「かぶりが浅い」と言われます。

 

 

赤丸の部分は臼蓋(きゅうがい)といって股関節がハマります

 

 

 

 

 

 

臼蓋に脚の骨がすっぽりとハマって股関節になります。

 

 

 

かぶりが浅くなる原因は?

かぶりが浅くなる原因として考えられるものは、

 

  • 逆子など体内での股関節の成長の遅れ
  • 遺伝的要素
  • 先天性股関節脱臼などの股関節トラブル
  • おくるみなど乳児期の生活習慣
  • おむつ交換時に強く引きあげる

 

などが考えられますが、「これが原因だ」と特定もしにくいのが形成不全です。

 

また、1:9と圧倒的に女性の方に発症しやすいのは、男女の骨盤の形状の違いにあるのではないかと考えます。

 

その他、

 

  • 乳児時期のハイハイ運動の不足
  • 早期歩行による臼蓋への刺激不足
  • おむつ交換時など動きまわるのを止めようと強く脚を引っ張る

 

など、お原因になるのではないかと考えられます。

 

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股関節のかぶりが浅い臼蓋形成不全の症状

症状その1

臼蓋形成不全の症状の多くは無症状です。

 

具体的には、

 

成人になって股関節にトラブルが起きてレントゲン検査を受けて、

はじめて「股関節のかぶりが浅い」「股関節臼蓋形成不全」と知る方がほとんどです。

 

つまり、股関節が痛くてレントゲン検査で状態を診たら、股関節のかぶりが浅いかったのでこれが原因だろうと結びつけます。

 

しかし、臼蓋形成不全は乳児期に発生していることが多く、その状態で成人まで過ごしているが子供の時には特に症状がありません。

 

なので、臼蓋形成不全に加えて何らかの要素が加わり症状が起きています。

 

症状その2

私が臨床の現場で遭遇する臼蓋形成不全の方のほとんどが、「股関節を開く」動きに制限がでています。

 

具体的には、

 

仰向きで寝て、膝を立てて、開く時に左右差が大きく診られます。

 

またあぐらもしにくい状態です。

 

症状その3

症状その1と2を過ぎて痛みがでたり、痛みにともなって脚を引きずる歩行になったりすることもあります。

 

 

股関節のかぶりが浅い臼蓋形成不全でやってはいけないこと

臼蓋形成不全で特に日常生活で、しっかりと動ける身体を目指すなら、

次の5つを注意しましょう。

 

  • 安静
  • 無理に可動域を広げる
  • 水中ウォーキング
  • 自転車こぎ
  • 自己流

 

それぞれ解説していきますね。

 

安静

痛みがあるとついつい安静にしかちですです。

 

しかし、安静にすると、

 

「動かない」から「動けない」と悪循環にハマる

 

なので、必要以上に安静にしないようにしましょう。

 

関連記事:【基礎】その股関節痛の原因は運動不足かも知れない?

 

 

無理に股関節の可動域を広げる

股関節の可動域を広げるのは、ストレッチのところで解説したように、

 

柔軟体操で筋肉を伸ばすのではなくて動的ストレッチで関節を動かす

 

ことが重要です。

 

なので、関節の可動域を広げようと無理に伸ばさないようにしましょう。

 

 

関連記事:【股関節の運動】股関節痛を撃退するおすすめ寝ながらできるストレッチ

 

 

水中ウォーキング

水中ウォーキングが効果的なのは術後のリハビリの初期の時期、股関節に負荷をかけてはいけない時期です。

 

日常生活で痛みや動きに不具合が起きているなら、地上で股関節に負荷がかかっている同じ条件で、身体を動かして動けるようにしていく方が効果的でしょう。

 

関連記事:歩くのが痛い変形性股関節症を対処するのにプール運動は効果的?

 

 

自転車こぎ

自転車こぎ運動も股関節にはいいと言われますが私はおすすめしません。

 

理由は股関節に負荷がかかっていないからです。

また、座っての運動であって「歩行」とは違うからです。

 

具体的には、自転車こぎ運動は太ももの筋肉を鍛えるには優れた運動です。

しかし、股関節の痛みや開きが悪くなっている原因は太ももの筋肉が減ったからではないからです。

 

また、歩くのに支障が出ているなら「歩く」動きを回復していかなければいけません。

歩くには、「股関節に体重を乗せる」「脚の振り子運動」「体重移動」「推進力」「脚の蹴り出し」など、さまざまな動きが連続して動きます。

 

なので、股関節の症状を改善するのに自転車運動をおすすめしません。

 

 

関連記事:変形性股関節症の運動療法に自転車こぎやエアロバイクは効果的か?

 

 

自己流

もし、病院のレントゲン検査で「臼蓋形成不全」と言われたなら自己流で改善を目指さないようにしましょう。

 

理由は良かれと思ってやっている「こと」が実は良くなかったりするからです。

 

臼蓋形成不全があるなら、股関節や関連する周辺の筋肉は正しい動きをしていないはずです。

 

なので、専門家の先生と相談しながら今の状態に合った方法で改善を目指していきましょう。

 

 

股関節のかぶりが浅い臼蓋形成不全は治る?

臼蓋形成不全は「臼蓋形成不全とは?」のところで解説したように形状のことをさします。

 

なので、

 

かぶりが浅くなっている形状が戻ることはありません。

 

しかし、手術によってかぶりを深くしたり、

保存方法によって関節の動きを回復させて、

日常生活に向上させることは可能です。

 

つまり、大切なのは形を戻すよりも、

 

動きを回復させて日常生活の動きに支障が出ないようにする

 

ことですね。

 

私が臨床の現場にいてときどき遭遇するのが「手術は絶対にイヤ」と言われる方です。

やはり、手術は怖いしたくさんの不安があるのも分かります。

 

いい評判もあれば、良くない評判もあります。

 

私は股関節の手術を受けたこともありません。

 

しかし、「手術を絶対にしたくない」と整体や鍼灸といった「保存方法でなんとかよくする」はしっかりと区別しないといけません。

 

手術をしたくなくても手術でしかなんともならない場合もあります。

 

もちろん、お医者さんの判断になりますが、整体師、鍼灸師として症状回復に希望を託して頂けることは嬉しいですが、

症状が進行しどうにもならない場合は手術も視野に入れていかないと行けない場合があるということは心の隅にでも置いておいていただきたいと思います。

 

 

股関節のかぶりが浅い臼蓋形成不全の手術について

どんな手術がある?

股関節の臼蓋形成不全の手術では「寛骨臼回転骨切り手術」という方法があります。

股関節がハマっている骨盤部分を切りって回転させることで、かぶりが浅い部分を深くする方法です。

 

手術のメリット、デメリット

メリット:

  • 成果が早い
  • 痛みから開放される
  • 保険が適応

 

デメリット:

  • 入院が必要
  • 再手術が必要なこともある(耐久性)
  • 患部をかばって他の部位に負担がかかることがある
  • 運動や動きを制限されることがある

 

 

どれくらい入院する

手術となると長く安静にしているイメージかも知れませんが、

近年は早期にリハビリを開始する傾向で手術後2日ほどでリハビリが開始されるようです。

その後、状態を見て20日〜25日ほどで退院のようです。

 

手術するタイミングは?

痛みや動きに大きく制限が出ていてお仕事や日常生活にも大きく影響を及ぼしている場合は、

手術も視野に入れていく方がいいでしょう。

 

また、先生によって方針や考え方が違うことがあるので納得できるまでよく話を聞いたり、

セカンドオピニオンとして他の先生のお話しを聞いたりすることも大切です。

 

股関節のかぶりが浅い臼蓋形成不全の保存療法は?

臼蓋形成不全の保存療法は、

 

  • プラスを増やす:整体で身体の動きを回復させたり、歩行をしたりする
  • マイナスを減らす:日常生活や癖を改善する

 

これらが大切です。

 

それぞれ解説していきますね。

 

整体

整体で保存療法をしていく場合は、局所だけでなく、身体は全体も診ていくようにしましょう。

理由は身体は全体で連動して動いているからです。

 

具体的には、

例えば車のタイヤがパンクしたとします。

パンクしたタイヤを修理すると同時に左右のバランスを整えたり、ブレードの加減を調整したりとさまざまな部分の調整も必要なはずです。

 

身体も同じですね。

局所だけでなく、全体を整えていくことで根本的に改善が見込まれます。

 

生活習慣の改善

座り方や間違った体操法など当たり前のようにしていたことが、

実は今の身体には良くないこともあります。

 

ちょっとしたことでも少しずつこの「マイナスを減らす」

するだけでも身体は変わってきます。

 

改善するにあたって「時間が無い」「忙しい」「面倒、手間」は禁句ですよ。

 

関連記事:骨盤に負担をかけない正しい座り方について解説

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まとめ

かぶりが浅いと言われる股関節臼蓋形成不全の原因は乳児期の何らかのトラブルにより、

股関節臼という「おわん部分」が上手く形成されていない状態です。

 

大人になって何かのタイミングで股関節のレントゲン検査を受けたら発見されることが多いです。

症状としては股関節の痛みに加えて、股関節の開きが悪くなります。

症状が悪化すると歩行にも影響を及ぼします。

 

股関節の開きが悪いのは「身体が硬いからだ」と、無理に柔軟性をすると痛みが悪化することがあるので注意しましょう。

ストレッチをする場合は、動きのある中で身体を動かす「動的ストレッチ」をしていくようにしましょう。

 

症状を改善したり、上手に付き合っていくには自己流でぜず、専門家の先生と相談しながらじっくりと向き合いましょう。

 

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