変形性股関節症を改善するのにプールで水中ウオーキングは効果的と言われるが本当だろうか?
では、股関節痛を改善するのに向いているのかを解説していくね。
✅本記事の内容
- 変形性股関節症を対処するのにプールでの運動は効果的か?結論、歩く力を回復させるのには向かない
- 股関節痛の人がプールで運動をするメリット・デメリット
歩くのが痛い変形性股関節症を対処するのにプール運動は効果的?
結論は日常生活で歩く力を回復するに水泳ウオーキングはおすすめしません。
理由は水中の負荷をかけない状態で運動をしても、日常生活では常に体に負荷がかかる状態で生活をしているからです。
具体的に説明をしていきますね。
例えば、日常生活でデスクワークや乗り物での移動が多く、
股関節に体重を乗せて動かすことが少ないと関節の強度が弱くなります。
股関節は身体と脚をつなぐところで大きな負担がかかる関節で、
強度が弱くなると傷みを生じやすくなります。
プールでの運動だと水の浮力で股関節に負荷がかかっていないので、
関節を強くする運動にはなりません。
人口股関節の手術をされた方の術後のリハビリも歩行訓練からされます。
しっかりと足に体重が乗るようにリハビリをされます。
骨折の初期など体に負荷をかけてはいけないときの、
水中トレーニングは効果的だといえますが慢性的な症状では効果的ではないでしょう。
歩くのが痛い変形性股関節症の人がプール運動をするメリット・デメリット
メリット
負荷がかからない
水中なので股関節や膝に負荷がかかりません。
お医者さんからの指示や何らかの理由で、
股関節や膝に負荷をかけてはいけない状態の時はプールでの運動は効果的です。
ダイエット
水中は水の抵抗があるのでカロリー消費は抜群です。
なのでダイエット目的での水中での運動は効果的です。
体重が増加したことが股関節痛を起こしている一因の場合は、
歩行力の回復に加えて減量もしていかないといけないので、
股関節の動きや歩く力を回復させる運動と合わせて、
水中ウォーキングを取り入れていくと効果的でしょう。
筋力強化
水中は水の抵抗があるので筋力強化にはなります。
この場合、ゆっくりでもいいので大きく動かすと、
たくさん筋肉を使うので効果的に筋力強化を行なえます。
また、横の動きや泳いだりさまざまな動きを織り交ぜて動く方がいいでしょう。
リラックス効果
身体を動かすとすっきりします。
人の身体は本能的に動かすようにプログラミングされています。
記憶に新しいコロナの緊急事態宣言時の自粛で身体を動かさないと、
みんなストレスが溜まって普段運動をしない方もウォーキングをし始めたりしました。
心の健康を保つためにも身体を適度に動かすことは重要です。
デメリット
歩く力は回復しない
上記で説明したように「歩く力」を回復させるには歩かないといけません。
「歩く」には身体を支える筋肉の他にも、
- 重心バランス
- 体重移動
- 股関節の可動域
- 連動運動
- 背骨の柔軟性
などさまざまな要素が必要です。
なので、水中ウォーキングで脚の筋肉が付いても、
歩く力の回復は別と考えましょう。
着替えないといけない
とても時間がかかります。
場合によっては、お化粧を落としたり、髪の毛を乾かしたりしないといけません。
後々、続けない理由にもなってきます。
手軽にできない
10分、15分のちょっとした時間やお買い物ついでにできません。
また家からプールまで行かないといけないのもなかなか大変です。
以上がデメリットになります。
水中ウオーキングはにもたくさんのメリットがあります。
目的に沿った使い方をすることが大切です。
よくある質問
股関節が痛いのは体重が増えたからではないでしょうか?
水中ウオーキングならダイエットもできて股関節の痛みも改善できて一石二鳥ではないですか?
詳しく解説していくね。
「股関節が痛くなったのが体重が増えたから・・・」と言うところに注意です。
少し詳しく見て行くと、体重が増えたことが股関節の痛みを、
起こしている原因だとしたら反対の股関節はどうですか?
同じように痛みは出ていますか?
確かに体重が増えたことは原因の一つにはなるでしょう。
しかし、それだけではありません。
例えば、足の体重バランスが崩れて右足7:左足3になっていたとします。
この状態で体重が増えると右足にものすごく負担はかかりますよね。
なので股関節の痛みの原因は体重が増えただけではないと言えますよね。
歩くのが痛い変形性股関節症を対処するにはプールよりもウォーキングをしよう
ウォーキングがおすすめな理由
- 股関節が荷重される
- 股関節の振り子運動ができる
- 前後の広い可動域で動かす
- 負担が少ない
股関節が痛くなる原因の一つに荷重不足があります。
つまり、体重を乗せて動かすことが痛みを起こす原因になっているということです。
特にデスクワークや乗り物移動が多い方は、
歩行不足気味になり股関節の荷重不足が起きています。
荷重が不足すると関節の潤滑油が十分に出ず、
いわゆる関節がサビた状態になり痛みを起こす原因になります。
まとめ
変形性股関節症を改善するのにプールでの運動よりもウオーキングが効果的です。
理由はプール運動では負荷をかけずに運動をできる特徴があるが、
股関節の痛みを起こしている原因は荷重不足という運動不足だからです。
もちろん、タイエット目的やウォーキングなどと合わせて水中ウォーキングを取り入れていく場合は、
股関節の痛みを回復するのには効果的でしょう。
運動どれどれに特徴があり目的に応じて運動を取り入れて行くのが大切です。
股関節痛を改善するにはプール運動よりもウオーキングが効果的といえるでしょう。