【産後】は骨盤が「ゆがむ」と「ズレる」のどっちなんだろう?

  • 産後は骨盤がゆがむ?ズレる?どっちなんだろう
  • 産後は骨盤がズレる?ってどういうことなのだろう?

 

しらひげ先生
こんにちは、しらひげです。
大阪市城東区 しらひげ鍼灸整骨院

 

今回は、こんなお悩みを解決していきます。

 

一般的に、「骨盤の高さが違う」、「産後は骨盤を締めないといけない」、「腰痛の原因は骨盤のズレだ」、などの言葉は、雑誌やテレビでも、よく耳にすると思います。

 

「骨盤」や「ゆがみ」など、とても分かりやすい言葉ですが、とても抽象的で、言葉だけでは、どのような状態なのか、詳細は理解しにくいです。

 

また、本来は、「ズレ」と「ゆがみ」は違う意味ですが、骨盤では「ズレ=ゆがみ」と一緒になっていたりもします。

 

そこで、今回は、「骨盤のゆがみ」について、一つずつ分解し、整理しながら、解説をしていきます。

 

また、後半では、骨盤のズレやゆがみが、理解できた上で、どのように、対処をしたらいいのかも、解説していきます。

 

最後まで読むことで、骨盤への理解がグッと深まり、腰痛や股関節痛、産後の骨盤の症状改善や予防時に、ベースとなる考えが、身に付くように、整体歴20年の私が分かりやすく解説しますので、是非、最後まで読んでください。

骨盤の「ゆがみ」と「ズレ」の違い

 

骨盤のゆがみとズレの違いは、次の通りです。

 

●骨盤のゆがみとズレの違い

  • 骨盤のゆがみ:前後、左右、捻れなど骨盤全体として傾きを生じている。それに伴って、連なる部分も、歪んでいる。多くは生活習慣によるもの。
  • 骨盤のズレ:関節がズレている。つまり脱臼(亜脱臼)している。大きな痛みを伴う。

 

それぞれ、解説しますね。

 

骨盤のゆがみ

 

「骨盤のゆがみ」とは、「骨盤全体」が「体に対して」、どちらの方向を向いているかを、表現しています。

 

骨盤全体の動きなので、見た目にも、分かりやすいです。

 

一般的には、骨盤のゆがみも、異常とされていますが、私は、何らかの「クセ」によってゆがんだと、捉えています。

 

理由は、ゆがみが、一度の衝撃(転倒)などで、起きるのではなく、繰り返しの動作の積み重ねによって、起きるからです。

 

骨盤のゆがみは、次のような表現で言われます。

 

●骨盤のゆがみ

  • 前後の傾き
  • 左右の傾き
  • 骨盤の広がり
  • 骨盤の捻れ

 

具体的に、解説していきますね。

 

骨盤の前後の傾き

 

骨盤の前後の傾きは、次のような原因が考えられます。

 

  • 前傾:主にハイヒールや高さがある靴を履く習慣があると前傾しやすい。加えて反り腰もあることが多いです。
  • 後傾:デスクワークや座っての生活が多く、かつ座っている時に、お尻ではなく腰で支える姿勢を長期間している。加えてO脚があることも多い。
  • 後傾:ねこ背など、背中が丸く曲がった状態で、背骨が固まっている。

 

左右の傾き

 

左右の傾きは、次のような原因が考えられます。

 

  • 片足に体重を乗せて、立つ習慣がある。
  • 立ちしゃがみが多くて、立つ時に片足に体重を乗せて立つ習慣がある。
  • ペダルを踏むなど、繰り返しの動作がある

 

などにより、左右の傾きが、できやすいです。

 

ただし、この場合は、左右で高さが違う、という見方を、することが重要です。

 

理由は本来、「高い・低い」と表現する場合は、ある基準に対して「高い・低い」と、表現しますが、骨盤の場合は基準を、設けていません。

 

症状をある方を基準として、症状のない方に対して、「高い・低い」と表現することがありますが、症状があるというだけで基準にするのは、間違っています。

 

骨盤の広がり

 

骨盤が広がっている、特に「産後は骨盤が広がったままなので、締めないといけない」と言われます。

 

しかし、多少の広がりがはあったとしても、そう大きくは、広がりません

 

理由は、下記のズレのところで説明しますが、骨盤の関節である、仙腸関節と恥骨は、そう大きくは動かないからです。

 

確かに、出産時は、仙腸関節が広がります。

 

それは、骨盤を支えているじん帯が、ホルモンの影響によって、弛んだ状態になっています。

 

それでも、仙腸関節や恥骨に、何センチも隙間ができて、広がっている訳ではありません。

 

骨盤が広がっていると、感じる場合は、運動不足によって、骨盤を支えている、じん帯や筋肉が弛んで、グラグラになっている状態です。

 

なので、「骨盤が広がってグラグラ」より、「骨盤を支えるじん帯や筋肉が、弱ってグラグラ」、の方が正しい表現と考えます。

 

ちなみに、「産後は骨盤が広がったままなので、締めないといけない」、とコルセットや人の手で、押したりしても締まりません。

 

締めないといけないのは、骨盤を支えている、じん帯や筋肉を引き締めることです。

 

骨盤の捻れ

 

捻れは前後、左右の傾きが複合的に、重なった状態です。

 

原因としては、次のようなものがあります。

 

●骨盤が捻れる原因

  • 横座り
  • 脚を組む
  • 真っ直ぐに座っていない(PC2台)
  • スポーツ(ゴルフ、テニス)

 

などの、くり返しの動作です。

 

捻れは、悪くなったというよりも、繰り返しの動作により、「使いやすいように身体が適応した」と表現する方が、分かりやすいでしょう。

 

その後、いろいろなところに、負担がかかり症状を、起こすようになります。

 

もし、捻れを改善するには、コルセットや手で押して戻すのではなく、原因となる、繰り返しの動作を、止めることです。

 

また、仕事としてその動きを、やめられないのであれば、捻れた状態でも、耐えれる体作りを、しないといけません。

 

▶︎関連記事:あなたは大丈夫?【産後】に「骨盤」を悪くする「座り方」

 

骨盤のズレ

 

骨盤にある関節は、次の通りです。

 

●骨盤にある関節

  • 仙腸関節
  • 恥骨

 

上記の2つになります。

 

つまり、「骨盤のズレ」とは、このどちらかの、関節のズレをいいます。

 

ちなみに、「ズレ」とは、レントゲン検査で、異常とみなすもの(関節の連続性がなくなったもの)とします。

 

仙腸関節のズレ

 

しらひげ先生
仙腸関節はここのことだよ。

 

 

仙腸関節は、腰とお尻の間にある関節で、人の身体の動きでは、とても重要な場所です。

 

仙腸関節は、日常でほとんど動きを感じない、意識的に動かせない関節で、とても分かりにくい関節です。

 

動くとしたら、出産時に骨盤周辺の、じん帯がゆるんで、グラグラになっているときです。

 

痛みを感じて、病院に行けば「仙腸関節炎」、と診断されます。

 

しらひげ先生
関節の炎症ですね。

 

ちなみに、病院で、よほど特別なことがない限り「仙腸関節の脱臼」、と診断されないでしょう。

 

つまり、仙腸関節のズレは、ないと考えます。

 

 

あかり
レントゲンで、ズレているみたいなことを言われたけど?
繰り返しの動作や長年のクセで、体が使い勝手がいいように、「変形」することも考えられます。

 

この場合、ズレている表現されることもあるでしょう。

 

 

恥骨のズレ

 

恥骨は、おへその下あたりにある関節で、目で見えない関節なので、分かりにくいです。

 

恥骨は、歩行時に仙腸関節と合わせて動き、こちらも人の動きでは重要な関節です。

 

妊娠、出産、急激な体重増加、自転車のサドルで圧迫などで、傷めることがあります。

 

また、レントゲン検査でも、関節の異常(亜脱臼)を、認めることがあります。

 

つまり、「恥骨亜脱臼」のような、「ズレ」を生じると考えます。

 

なので、「骨盤のズレ」とは、「恥骨の亜脱臼」している場合に、使うのが正しい表現と考えます。

 

【産後】は骨盤が「ゆがむ」と「ズレる」のどっちなんだろう?(まとめ)

 

しらひげ先生
本記事の要約だよ。

 

●骨盤のゆがみとズレの違い

  • 骨盤のゆがみ:前後、左右、捻れなど骨盤全体として傾きを生じている。それに伴って、連なる部分も、歪んでいる。多くは生活習慣によるもの。
  • 骨盤のズレ:関節がズレている。つまり脱臼(亜脱臼)している。大きな痛みを伴う。

●骨盤のゆがみ

  • 前後の傾き
  • 左右の傾き
  • 骨盤の広がり
  • 骨盤の捻れ

●骨盤のズレ

  • 「骨盤のズレ」とは、「恥骨の亜脱臼」している場合に、使うのが正しい表現と考える。

 

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