- この股関節が痛いのは、「身体が硬い」から?
- 「ペタン」と前屈できるようになりたい
- 柔軟体操を、するときは、どんなことに、気をつけたらいいのだろう?
(大阪市城東区 しらひげ鍼灸整骨院)
今回は、こんなお悩みを解決していきます。
股関節の痛み感じると、まず、はじめに思いつくのは、「股関節の柔軟性」ですよね。
「股関節が少しでも、柔らかくなれば痛みが和らぐ?」、と思いますよね。
すると、ついつい柔軟体操をやり過ぎて、逆に症状を悪化させてしまう、ことがあります。
そこで、このページでは、股関節のストレッチする時の注意点と、おすすめの、股関節ストレッチ方法を、整体歴20年の私が、分かりやすく解説しますので、是非、最後まで読んでください。
それでは、解説に入ります。
身体が柔らかくなっやたら、股関節の痛みも、楽になる気がするけど違うの?
でも、痛みが起きる原因には、「関節の硬さ」もあって、関節の硬さは、柔軟体操では、変わらないんだよ。
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股関節のストレッチをするときの注意点
股関節のストレッチをするときは、「開けよう」という意識ではなくて、「動かそう」という意識でしましょう。
理由は、開げようとすると、ついついやり過ぎてしまうからです。
●こんなやり方は注意
- 痛くなるまでする
- 人と比べる
- 角度を気にする
- 人に押してもらう
- 呼吸を止める
- 勢いを付けてする
特に痛いのを我慢して、無理にすると、筋肉やじん帯を痛めてしまいます。
体操をしているうちに、「もっとできる」、「早く柔らかくして痛みから開放されたい」、という気持ちになるかもしれませんが、やり過ぎる原因になるので、気をつけましょう。
なので、股関節のストレッチをする場合は、「開けよう」という意識ではなくて「動かそう」という意識でしましょう。
股関節のストレッチやり過ぎるデメリット
股関節のストレッチを、しすぎると、関節がグラグラになります。
具体的には、ストレッチで伸ばしているのは、股関節周辺の筋肉やじん帯です。
この筋肉やじん帯を、痛くなるまで、伸ばすということは、ゴムが伸びきった、ゆるゆるパンツのような状態と同じです。
すると、股関節はグラグラの状態になります。
股関節がグラグラになると、踏ん張りが効かなくなり、さらに股関節に負担を、かけてしまいます。
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股関節のストレッチで足を180度開く「ペターッと開脚」は要注意
一時期、テレビや雑誌で注目されたのが、足を180度開く「ペターッと開脚」。
「あれぐらい股関節に、柔軟性があれば、股関節の痛みなど無いはず」と、あなたも思ったのでは、ないでしょうか。
しかし、「ペターッと開脚」は、股関節痛を改善したり、股関節のリハビリとして、研究開発されたものではありません。
「ペターッと開脚」が有効なのは、パフォーマンスUPです。
●こんな人は開脚できると有利
- 体操選手がポーズを美しく魅せるために脚を真っ直ぐに上げるのに股関節の柔軟性が必要。
- 力士が無理な体勢で倒れてもケガをしないように股割りをする。
- 野球選手が飛んできたボールを取るのに大きく動けるように股関節の柔軟性を出す。
このように、スポーツをする中で、パフォーマンスをUPさせるために、足を180度開く、「ペターッと開脚」はとても有効です。
もし、日常生活で、そのような動きが、あるのであれば、股関節の柔軟性を出すと効果的でしょう。
確かに、ストレッチをやり過ぎると、関節の柔軟性は出るが、グラグラにもなります。
しかし、スポーツ選手は、グラグラになった関節周辺に、トレーニングで筋肉を付けて、安定性を出しています。
お相撲さんは、入門当初の股割り稽古で、股関節のじん帯が切れるぐらい、伸ばすそうです。
中には、切れている人も、いるそうです。
そして、四股やすり足稽古で、股関節周辺の筋肉を強くすることで、無理な体勢で転けてもケガをせず、しっかりと踏ん張れる、強い股関節をつくっていきます。
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なぜ、股関節が硬くなるのか?
股関節が硬くなる原因は、次の2つがあります。
- 関節が硬くなる
- 筋肉やじん帯の水分不足による柔軟性の低下
それぞれ、解説していきますね。
関節が硬くなる
関節が硬くなるのは、
そうです。
固まって、動かなくなっています。
日常生活を普通に過ごして、動かしていると、思うかも知れませんが、関節には正常な、可動域があります。
日常生活で、同じ動作の繰り返しをしていると、その範囲でしか、身体を動かしません。
つまり、動いているけど、それは動ける範囲でしか、動いていないことが、関節が固まる原因です。
筋肉やじん帯の水分不足による柔軟性の低下
筋肉やじん帯が硬くなるのは、
水分不足によるものです。
具体的には、筋肉やじん帯が、水分不足により、「魚の干物」のような状態になっています。
筋肉やじん帯に、水分を補給するのは、「血液」や「リンパ液」です。
この血液やリンパ液を、循環させるには、筋肉のポンプ作用が有効です。
つまり、筋肉を繰り返し、伸び縮みさせることであり、筋肉を繰り返し伸び縮みが、無いと固くなります。
筋肉やじん帯の柔軟性を出すには、強く伸ばすのではなくて、繰り返し動かして、血液やリンパ液を、循環させることが大切です。
股関節のおすすめストレッチは動的ストレッチ(ダイナミックストレッチ)
ストレッチには、次の2種類があります。
- 動的ストレッチ
- 静的ストレッチ
- 動的ストレッチ:動きのある中で行うストレッチ
- 静的ストレッチ:止まってするストレッチ。一般的な柔軟体操
- 動的ストレッチの目的:筋肉や関節の動きを出す。
- 静的ストレッチの目的:クールダウン。筋肉疲労を回復
- 動的ストレッチをする場面:朝イチ、準備体操、競技前
- 静的ストレッチ:クルーダウン、リラックス、競技後
このように、目的や場面によって、使い分けることが大切です。
まとめ
股関節のストレッチをするときは、「開く」ではなくて、「動く」を意識する。
なぜなら、広げることを意識すると、強くやり過ぎたりして、筋肉やじん帯を、痛めてしまうからです。
股関節のストレッチを、強くやり過ぎると、ゴムが伸びたパンツのように、関節がグラグラになってしまいます。
本来、ストレッチで筋肉やじん帯を、伸ばしてグラグラな状態にするのは、スポーツのパフォーマンスを、UPさせるためだ。
そのために、グラグラになった股関節周辺の筋肉を、鍛えることで安定性がでる。
ストレッチには、動的ストレッチと静的ストレッチの、2種類がある。
股関節の症状を改善するには、動的ストレッチがおすすめです。
くれぐれも、股関節のストレッチをし過ぎて、関節がグラグラになったり、症状が悪化しないように気をつけましょう。
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