「股関節症」と「坐骨神経痛」の違いは?(この太ももの痛みの原因はなに?)

  • お尻から太ももにかけて痛い。
  • 股関節が痛いのか、坐骨神経痛なのか分からない。

 

しらひげ先生
こんにちは、しらひげです。

 

股関節痛と坐骨神経痛の違いは次の通り。

 

●股関節症と坐骨神経痛の違い

▲症状が出る場面が違う

  • 股関節症:動き始めに痛みが出る
  • 坐骨神経痛:ジリジリと常にしびれがある

▲症状が出る場所が違う

  • 股関節症:股関節の奥の方に痛み、脚の付け根の前あたり
  • 坐骨神経痛:お尻から太ももの後ろ、ふくらはぎ

 

股関節症も坐骨神経痛もお尻から太ももにかけての症状が現れるので分かりにくいですが、見極めるポイントがいくつかあるので、整体歴25年の私が分かりやすく解説しますので、ぜひ、最後まで読んでください。

 

それでは、さっそく見ていきましょう。

 

\股関節症でお悩みの方必見/

原因・対処法などを解説

 

股関節症と坐骨神経痛の違いは?

股関節症と坐骨神経痛の違いは?

 

股関節症と坐骨神経痛の違いは次の通りです。

 

●股関節痛と坐骨神経痛の違い

▲症状が出る場面が違う

  • 股関節症:動き始めに痛みが出る
  • 坐骨神経痛:ジリジリと常にしびれがある

▲症状が出る場所が違う

  • 股関節症:股関節の奥の方に痛み、脚の付け根の前あたり
  • 坐骨神経痛:お尻から太ももの後ろ、ふくらはぎ

 

それぞれ、詳しく見ていきましょう。

 

症状が出る場面が違う

 

股関節痛と坐骨神経痛では症状の出る「場面」が違います。

 

股関節痛は関節の痛みなので「靴を履く時」「椅子から立ち上がる時」など、動きはじめに症状が出ます。

 

一方、坐骨神経痛は神経痛なので「ジリジリ」「ビリビリ」と、常に「しびれ」が出ます。

 

症状が出る場所が違う

 

股関節痛と坐骨神経痛では、症状の出る「場所」が違います。

 

股関節痛は股関節の奥の方に痛み、脚の付け根の前あたりに痛みが出ます。

 

一方、坐骨神経はお尻から太ももの後ろふくらはぎと坐骨神経に沿ってしびれが出ます。

 

太ももの後ろが引っ張るような痛みには注意

 

坐骨神経痛に似た症状で、お尻から太ももの後ろが引きちぎられるような強い痛みがあります。

 

この様な症状で坐骨神経痛なのか股関節痛なのかで、調べられている方も多いでしょう。

 

この症状の特徴は坐骨神経のようにジリジリ、ビリビリと常にしびれているわけではなくて、「朝の動き始め」や「椅子から立ち上がる」時に激痛が走ります。

 

これは骨盤の動きが悪くなり筋肉が常に引っ張っている状態により、症状が起きています。

 

坐骨神経痛と間違われやすいですが、「神経痛」とは違う痛みです。

 

股関節症の特徴

股関節症の特徴

 

次は、股関節症の特徴について解説していきます。

 

股関節痛の特徴

 

股関節痛の原因として、変形性股関節症、臼蓋形成不全、先天性股関節脱臼、などがあります。

 

これらは、レントゲンやMRI検査で分かります。

 

レントゲンやMRI検査など画像検査で異常がない場合は、繰り返しの無理、歩行不足、過去の怪我などが原因になります。

 

過去の怪我は大きなケガや手術であれば、十年以上も前でも、それによって身体のクセや歪みを作り、徐々に悪化し股関節の症状を起こしていることもあります。

 

あかり
十年以上も前のケガでも、あとあとから痛みの原因になるのね。

 

しらひげ先生
小さな歪みでも年数を重ねて徐々にズレが大きくなると、股関節の症状を起こすよ。

 

▶︎関連記事:変形性股関節症の症状や痛みの原因について

▶︎関連記事:股関節臼蓋形成不全の原因や特徴について

 

股関節症を起こしやすい人

 

股関節症を起こしやすい人は、次の通りです。

 

●股関節症を起こしやすい人

  • 保育士
  • 介護士
  • デスクワーク
  • 転倒して股関節を打った
  • 膝や足首の怪我
  • 片足に体重を乗せることは多い(バドミントン、剣道、プレス工場、ペダルを踏む、運送)

 

▶︎関連記事:左の股関節が痛い原因と対処法について解説

▶︎関連記事:どうして【股関節痛】は女性に多い?(その原因とは?)

 

実は腰痛と股関節痛をセットで持っている人は多い

 

股関節痛を起こす人は、腰痛もセットで持ってることが多いです。

 

理由は、身体は連動して動くからです。

 

具体的には、股関節が悪くなる原因が腰にあり、その歪みが股関節に来て症状を起こしている場合です。

 

例えば、長年、仕事で中腰姿勢が多く腰骨の柔軟性がなくなると、股関節の可動域が減ります。

 

すると、股関節が悪くなります。

 

このように、股関節症と腰痛はセットで持っている人も多くいます。

 

▶︎関連記事:デスクワークで股関節痛?

 

坐骨神経の特徴

坐骨神経の特徴

 

次は、坐骨神経痛の特徴について、解説していきます。

 

腰の問題による坐骨神経痛

 

坐骨神経痛の特徴はお尻から足にかけて、「しびれ」や「痛み」が現れます。

 

坐骨神経痛は症状はお尻や腰に現れますが、原因は「腰」にあります。

 

具体的には、椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、腰痛症、すべり症、分離症など、腰椎に問題があり症状があらわれます。

 

この場合、病院でレントゲンやMRI検査を受けると分かります。

 

▶︎関連記事:「坐骨神経痛」と「腰椎椎間板ヘルニア」の違いって?

 

梨状筋症候群について

 

こちらはあまり聞きなれない言葉だと思いますが、お尻にある梨状筋という筋肉が硬くなり坐骨神経を圧迫し、しびれや痛みの症状を起こします。

 

原因としては、長時間座る、立ち仕事、スポーツなど、お尻の筋肉に負担がかかると起きます。

 

梨状筋症候群の場合は、レントゲンやMRI検査では分からないので判断が難しい症状です。

 

▶︎関連記事:デスクワークで坐骨神経痛

 

坐骨神経痛は守備範囲が広い

 

坐骨神経痛は、お尻から足にかけての痛みやしびれの症状が現れる病気ですが、原因はさまざまです。

 

なので坐骨神経の改善法を探すよりも、先ずは何による坐骨神経なのかを明確にすることが大切です。

 

股関節症と坐骨神経痛の違いは?(まとめ)

 

今回は、「股関節症」と「坐骨神経痛」の違いは?この太ももの痛みの原因は?について解説しました。

 

しらひげ先生
本記事の要約だよ。

●股関節症と坐骨神経痛の違い

▲症状が出る場面が違う

  • 股関節症:動き始めに痛みが出る
  • 坐骨神経痛:ジリジリと常にしびれがある

▲症状が出る場所が違う

  • 股関節症:股関節の奥の方に痛み、脚の付け根の前あたり
  • 坐骨神経痛:お尻から太ももの後ろ、ふくらはぎ