【産後の股関節痛(脚の付け根)】「歩けない」「あぐら」ができない原因は?

  • 出産してから股関節が痛い。
  • そのうち治ると思って放置していたけど一向に良くならない。
  • やっぱり産後の骨盤矯正ってした方がいいのかしら?

 

今回は、こんなお悩みを解決していきます。

 

産後に起きるトラブルの一つに、「股関節痛」があります。

 

産後に股関節痛が起きる原因は、次の通りです。

 

●産後に股関節痛が起きる原因

  • ホルモンの影響により骨盤がグラグラ
  • 出産時の骨盤への負担
  • 妊娠中の骨盤への負担とレールのズレ
  • 座り方

 

ということで、今回は、産後の股関節痛について、解説していきます。

 

産後股関節痛の、原因から対処法まで、整体歴20年の私が解説していますので、是非、最後まで読んで下さい。

 

それでは、解説に入ります。

 

▶︎【産後骨盤】ケアはいつから?効果?痛くて歩けない時の対処法(まとめ)

▶︎【急に腰が激痛】ぎっくり腰になったらどうしたらいい?(まとめ)

 

 

●産後に股関節痛が起きる原因

  • ホルモンの影響により骨盤がグラグラ
  • 出産時の骨盤への負担
  • 妊娠中の骨盤への負担とレールのズレ
  • 座り方

 

それぞれ、解説しますね。

 

ホルモンの影響により骨盤がグラグラ

 

出産後、1〜2ヶ月は骨盤がグラグラです。

 

理由は、産後しばらくは、骨盤が緩むホルモンが、出ているからです。

 

具体的には、妊娠中は、子供が大きくなるにつれて、骨盤が開らいていきます。

 

通常の骨盤は、じん帯や筋肉によって支えられていますが、妊娠中はホルモンの影響によって、骨盤を支えているじん帯や筋肉が緩むようになっています。

 

また、出産時は、「産道を広げるため」に、さらに骨盤が、グラグラの状態になります。

 

しらひげ先生
私が出産に立ち会った時、陣痛が強くなるにつれて、妻が「骨盤を押さえて」というので、押さえた瞬間とても驚きました!

 

仕事で毎日、たくさんの方の、骨盤に触れているのですが、押して動いたりしません。

 

だからこそ、立ち合いの時は、ビックリしました。

 

このように妊娠中、出産時はホルモンの影響により骨盤がグラグラな状態なのですが、このホルモンの影響は、産後も1〜2カ月は続き、徐々に落ち着いていきます。

 

つまり、骨盤がグラグラな状態なので、股関節も不安定になり、痛みが起きやすくなります。

 

出産時の骨盤への負担

 

出産時は、分娩台で、長時間股関節を開いた状態になります。

 

陣痛が強くなって、分娩室に入って、分娩台に乗ってからも、初産婦では約2時間、経産婦では約1時間ほどかかります。

 

この間、骨盤はグラグラな状態で、股関節は開いた状態を続けることで、股関節には相当負担がかかります。

 

また、出産時に子供を出すために、上からお腹を押すことで、骨盤の開きが大きくなり、産後の股関節痛や恥骨痛の原因になります。(上から押さえるのは子供の安全を考えると仕方ないことです。お母さんは本当にすごいですよね。)

 

あかり
そう言われると、日常生活で長い時間、脚を開いていることって無いよね。

 

妊娠中の骨盤への負担とレールのズレ

 

妊娠中は、自分の身体にプラスして、約2㎏を骨盤に乗せて、過ごします。

 

いま一度、1ℓのペットボトル2本をお腹に巻きつけて、動いてみて下さい。

 

しらひげ先生
とても大変ですよね。

 

この状態で、数ヶ月とか過ごすと、相当、骨盤に負担がかかりますよね。

 

また、お腹が大きくなるにつれて、脚ががに股になったり、しゃがむのも、大きく股関節を開いて、過ごすようになります。

 

すると、股関節の脚を動かすレールは、外向きのレールが、出来上がります。

 

このように、妊娠中の骨盤への負担や、股関節の外向きのレールをつくることが、産後の股関節痛をつくる原因になります。

 

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座り方

 

ここまで説明してきたように、産後はホルモンの影響や、妊娠出産で骨盤に負担がかかり、グラグラの状態です。

 

骨盤が不安定な状態で、「横坐り」や「ペンギン座り」をすることで、股関節を痛めてしまいます。

 

特に、「オムツ交換」や「授乳」は、繰り返し、長時間することになるので、注意が必要です。

 

とは言え、夜中の眠たい時の授乳時に、「座り方」のことなど、わざわざ考えてられないかもしれませんが、ちょっとしたことの、積み重ねが大切です。

 

あかり
はじめての子育てで、必死で自分のことは、後回しにしてる。

 

しらひげ先生
長い目でみて、ご自身の身体にも、目を向けてあげましょう。

 

▶︎大阪市城東区:しらひげ鍼灸整骨院

 

どうして産後に「あぐら」ができなくなる?

 

産後に「あぐら」をするのが痛くなる原因は、次の通りです。

 

●産後に「あぐら」をするのが痛くなる原因

  • 骨格がグラグラになる
  • 関節の動きが悪くなる
  • 今までしゃがむ動作が少なかった

 

それぞれ、解説しますね。

 

骨格がグラグラになる

 

繰り返しになりますが、妊娠、出産により、骨盤や股関節が、グラグラな状態になります。

 

すると、股関節は、本来の動きが、できなくなります。

 

また、本来の関節の動きができないことで、周辺の筋肉も硬くなり、股関節が開きにくくなります。

 

その結果、あぐらで座るのがツラくなります。

 

関節の動きが悪くなる

 

関節は、動かすことで、「正常な働き」を保ちます。

 

具体的には、新品の自転車を全く乗らずに、手入れせずに倉庫に置いておくと、「サビ」ますよね?

 

身体も同じで、使うことで、いい状態を保つことが、できます。

 

多くの人は、妊娠すると活動が減り、股関節の動きが、悪くなります。

 

また、活動量が減らない人でも、お腹が大きいことで、すり足になったり、しっかりと股関節が動かせていない、こともあります。

 

このようにして、股関節の動きが悪くなることが、あぐらがしにくくなる原因になります。

 

今までしゃがむ動作が少なかった

 

昔に比べて現在は、「椅子生活」が多くなり、しゃがむことが、少なくなってきました。

 

●しゃがむことが減った例

  • 床座で生活→ソファー
  • 和式トイレ→様式トイレ
  • 床で寝る→ベッド
  • 雑巾がけ→ルンバ

 

このように、日常生活でしゃがんだり、股関節を深く曲げることが、少なくなり、気が付かないうちに、股関節が硬くなっている人が多くなっています。

 

あかり
ホントだ。いつのまにかしゃがむのが減っている。

 

今まで、しゃがむ事が少ない生活の中から、出産後は、オムツ交換など、急にしゃがんだり、あぐらをすることが増えます。

 

すると、「座ると股関節が痛い」、「あぐらができない」、というようになります。

 

産後股関節痛の対処法

 

産後股関節痛の対処法は、次の通りです。

 

●産後股関節痛の対処法

  • さらしで骨盤を安定させる
  • 冷却
  • ウォーキングで筋肉強化

 

それぞれ、解説しますね。

 

さらしで骨盤を安定させる

 

ここまで読んで頂いた方は、お分かりだと思いますが、産後の股関節のトラブルのカギは「骨盤」です。

 

産後の骨盤ケアには、コルセットや腹巻タイプなど、いろいろとありますが、イチ押しは、「さらし」です。

 

さらしを使うメリットデメリットは、次の通りです。

 

●メリット:

  • 骨盤ベルト:簡単に着けられる。安定感がある。
  • 腹巻タイプ:とにかく着け外しが簡単。かさばらない。
  • さらし  :通気性がいい。ほどよくホールドして自家盤矯正してくれる。

●デメリット:

  • 骨盤ベルト:骨盤や腰骨の動きをなくしてしまう。ムレる。
  • 腹巻タイプ:安定感が弱い。
  • さらし  :巻くのに手間がかかる

 

あかり
妊娠中の「戌の日」にさらしを巻いたのでいいの?

 

しらひげ先生
はい。そのさらしでOK。
Amazonやベビー用品店にあるので是非、巻いてみてね。

 

>>>妊娠中の股関節痛や腰痛にはさらしがおすすめな理由(巻き方も解説)

 

骨盤の冷却

 

骨盤や股関節を、「氷みず」で、冷却しましょう。

 

特に、痛くて歩けないときや、歩いた後に痛みがある場合は、「炎症」が起きている可能性があるので、しっかりと冷却しましょう。

 

また、痛みがなくても、出産で骨盤が痛んでいるので、出来る限り冷却しましょう。

 

●冷却のやり方:

  • 氷のう、もしくはビニール袋を用意する
  • 氷と少量の水を入れる
  • 骨盤や恥骨に当てる。
  • 20分ほど冷却したら、1時間ほど間隔をあけて繰り返し冷却をする
  • 1日に4〜5回おこなう

ウォーキングで筋肉強化

 

産後に限らず、骨盤のセルフケアに、おすすめは、ウオーキングです。

 

骨盤は、歩くことで整い、引き締まります。

 

かかとから…腰を振って…とか難しいことは置いておいて、ゆっくりでいいので歩いて動かすことが大切です。

 

あかり
え!痛いのに歩くの?

 

しらひげ先生
はい。動かした方が、調子が良くなることが、多いですよ。

 

理由は、動きていなから、痛みが出やすい状態になっているからです。

 

もちろん、痛みが強い場合は、無理はできません。

 

ウォーキングをする場合、できればさらしを巻いて、ウオーキングシューズを履いて、歩けばれ最高です。

 

>>>【基礎】ウォーキングのやり方と注意点について解説

 

産後の骨盤矯正した方がいい?

 

産後の骨盤矯正をするとしたら、出産後3ヶ月頃を目安にしましょう。

 

出産後すぐは、骨盤が傷んでいるので、骨盤を休める方が、いいですよね。

 

また、ホルモンの影響もあり、落ち着きはじめる2〜3カ月後を、目安に骨盤矯正を、行うようにしましょう。

 

>>>【産後骨盤矯正はいつから?】したほうががいい?産後骨盤の注意点も解説

 

こんな施術は注意

 

巷では、「骨盤矯正」の看板をよく見かけますが、ここまで読んで頂いた方は、産後の骨盤の状態を、十分に理解していると思います。

 

しらひげ先生
そうです。

 

産後の骨盤は、グラグラなので、繊細に扱わなければ、いけません。

 

なので、バキバキとするような骨盤矯正や、ストレッチで伸ばすような、骨盤矯正も注意しましょう。

 

また、「骨盤の高さが違う」「脚の長さが違う」、という表現も注意しないといけません。

 

しらひげ先生
なぜ?

 

それは、「高さ」、「長さ」の基準が無いからです。

 

具体的には、「右の骨盤が高い」と言われたとします。

 

しかし、実際には「左の骨盤が下がっている」のかも知れません。

 

多くは、基準無く、その先生の見た感じで、言っていることが多いです。

 

しらひげ先生
もちろん基準ありきで、説明をしてくれるところは、OKです。

 

 

産後股関節痛(脚の付け根)の原因は?(まとめ)

 

産後のトラブルが起きる原因は、ホルモンの影響や、産前産後の骨盤へのダメージ、日常生活での座り方などが、原因となる。

 

もし、トラブルが起きた時は、さらし、冷却がおすすめで、骨盤ケアには、ウオーキングが、おすすめです。

 

産後の骨盤矯正は、するよりも自分でセルフケアをするのが本来で、施術はサポート的な使い方を、しましょう。

 

骨盤矯正をするなら、出産後2〜3ヶ月頃を、目安にしましょう。

 

子育てに家事と、産後はとてもハードだと思いますが、自分の身体にも、目を向けて見てくださ。